共同研究・競争的資金等の研究課題
-
iPS細胞を用いたSIFDの病態解明と治療法開発のための基盤研究
研究課題/領域番号:24K11037 2024年4月 - 2027年3月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
長森 恒久, 佐藤 雅之, 甲賀 大輔, 石羽澤 映美, 林 洋平
配分額:4,680,000円 ( 直接経費:3,600,000円 、 間接経費:1,080,000円 )
-
リポソームを捕捉したマクロファージのMDSC様細胞への変容に関わる分子基盤の解明
研究課題/領域番号:23K07243 2023年4月 - 2026年3月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
吉田 陽一郎, 東 寛, 佐藤 雅之, 甲賀 大輔, 長森 恒久, 青山 藍子, 酒井 宏水, 石羽澤 映美
配分額:4,160,000円 ( 直接経費:3,200,000円 、 間接経費:960,000円 )
A)リポソーム捕捉マクロファージの表現型解析
RAW264.3細胞にリポソームを添加した際に、まず細胞内シグナル伝達に関して、添加後1時間後からIkBaの減少、リン酸化ERK、p38MAPK、JNKの増加を見た。サイトカイン分泌に関してはリポソームを添加した際にIL-6,TNFなどの向炎症性サイトカインのごく少量の増加を見た。また、iNOSと、免疫チェックポイント分子の発現量をフローサイトで解析し、リポソーム添加後12時間以降にiNOS、及びPD-L1の発現増加を確認した。
これらは先行するラットでのex vivo研究と共通するもので、リポソーム捕捉マクロファージのMDSC様変容と合致する所見であった。 -
SIFD病態解明のためのTRNT1機能解析
研究課題/領域番号:21K07836 2021年4月 - 2024年3月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
長森 恒久, 吉田 陽一郎, 石羽澤 映美
配分額:4,290,000円 ( 直接経費:3,300,000円 、 間接経費:990,000円 )
研究期間全体では①患者細胞ではTRNT1蛋白は健常と同じサイズで発現低下する事、これは不安定性によりプロテアソームで恒常的分解を受けている為とわかった。②患者線維芽細胞では、健常に比して薬剤誘導小胞体ストレスの亢進をみた。③不死化線維芽細胞におけるTRNT1siRNAノックダウンでは、同様に小胞体ストレス亢進を認め、またケミカルシャペロンである4-フェニル酪酸により解除を受ける事を見た。④マウスマクロファージ系のRaw細胞でTRNT1ノックダウンするとTNF産生の亢進とNF-kBシグナルの亢進を見た。
上記から、SIFDでは小胞体ストレス反応亢進が起こり、これが病状に関わる可能性が高まった。